ハーブセラピスト

天然ハーブを使ったセラピー

人の五感のうち嗅覚は特別に人の本能と直結した機能を持つとされています。
これは鼻から入った物質成分を受け取る脳の器官が人の本能的な欲求を司る分野と大変近い位置にあるためです。
人の気配や相性を「匂い」として表現することもよくありますが、これは直感や本能的な感覚判断が匂いに大きな影響を受けていることの裏付けでもあります。

反対に言えば、そんな人の本能と近い部位である匂い・香りは心理的な問題解決のために積極的に利用をすることができるということでもあります。

特にそのことを深く研究してきたとされるのが「ハーブ」です。
ハーブは英国などヨーロッパ地域で医薬品や料理のスパイスとして使用されてきた植物のことで、強い香りを持ちその匂いをかぐことにより人は独特の心理状態になることもできます。

日本においてもさまざまなところで使用されるようになってきたハーブですが、その正しい知識を身につけセラピーの現場に利用できるようにしたのが「ハーブセラピスト」という職業になります。

ハーブセラピストの資格と仕事

「ハーブセラピスト」という名称を使用して職業をしていくこと自体は特になんらかの規制があるわけではありません。
ですがハーブは大変数が多く、その組み合わせはまさに無限とも言われるほどになっているため、実質的には「ハーブセラピスト」として仕事をしている人のほとんどが何らかの資格を所有しています。

現在までのところハーブセラピストやそれと同等の知識・技術を備えていることを証明する資格は民間団体が主催しているものだけとなっています。

代表的な資格としては、日本ハーブセラピスト協会の「ハーブ検定」や、日本メディカルハーブ協会の「ハーバルセラピスト」、日本アロマセラピー統合医学協会の「メディカルハーブセラピスト」といったものがあります。

中でももっとも有名なのが日本ハーブセラピスト協会の「ハーブ検定」ですが、こちらは独自のスクールで講座を受講することで得られるもので、合格後には協会員として登録をすることでサロン開業や講師としての仕事を案内してもらうことができるようになっています。

今後は取扱に厳重さが求められるケースも

本来人の身体に良い影響を与えるために使用されるハーブですが、ここ近年社会問題となっているのが「独法ハーブ」こと「危険ドラッグ」です。

ハーブは通常の医薬品と異なり、ケミカルとしてその成分がはっきりしていないようなものもよくあります。

「危険ドラッグ」においてはその効果をある程度把握して使用をしていますが、ハーブの中にはまだまだ謎な部分が多く、使用者の意図しない効果が人体に与えられてしまうこともあります。

これからハーブセラピストになろうという人も、治療として受けてみたいという人も、あらかじめそうした危険性についてはまず十分に理解をしておく必要があると言えます。